~明日は明日の風が吹く~…なんてね。
こいつとの出会いは、突然であった。
卒業式という名目でおよそ半年ぶりに訪れた母校の部室で、『それ』に遭遇した。
いつからかは知らないが、あの場所で私を待っていたらしい。

そう・・・こいつ。
ご丁寧に包装されていて、しかもお手紙つきであった。
おいおいファンレターかよまいったなァ…とか思ってたら違った。
どうやら私に対するお詫びの品、であるらしい。
事の発端は、1年以上前に遡る。
勿論ここの記事にもしているハズ、去年の冬の雨の日に行った私の『修学旅行代理』にあたる鎌倉・江ノ島プチ旅行。
その時私が江ノ島水族館で買った白いアザラシの小さなぬいぐるみを、『私は確かにこの部に存在していたんだ』という証拠としての意味も込めて部室に置いた。偉そうに言えば寄贈した。
しかし、どうやらこのアザラシが今回の一件を呼び込んだらしい。
誰かが私の置いていったアザラシを壊してしまったらしく、このアルパカはその代わりの品らしい。
『代わり』と言うならば、アザラシの代わりにこのアルパカ君を部室に置いておこうかとも思ったのだが、どうやら置いておくと今度は万人から嫌われてる某教頭によって撤去される見込みらしいので持ち帰ってきた。
…卒業式に来た私を『もう部外者だから』と追い出そうとしやがった、あのクソ教頭に。
どうしてああいう物言いしかできねーんだ、あいつは。あーイラつく。
・・・話が逸れた。
手紙の文面から察するにこれは私の身内(即ち部員の誰か)、もしくはその身内と知り合い以上のレベルでの親交のある人間の綴ったものではないかと思う。
小さなぬいぐるみを1つ壊してしまっただけなのに、やけに律儀である。
まるで、私が行事で学校を訪れる度にアザラシが見当たらないのを不思議がっていたのを知っていたかのような…そんな文面。
それに極めつけは、私がこのアルパカ君を持ち歩いていても同期諸兄がほとんど反応していなかった事。
私の視界の外で何らかの動きがあって私の下に届いたような気がしてならない。
・・・あくまで、私の勝手な推測にすぎないのだが。
これ以上、推測の名を借りた妄想をするつもりはない。
匿名で届いている以上匿名として取り扱わなければならないと思うし、あんまり細かく推測しておいて外れてたら恥ずかしいし。
ただね…この小さなメモの送り主に伝えたいのは「こちらこそ申し訳ない」。
確かにあのアザラシには少しばかり『私があの場所に居た形跡』のような意味合いを持たせていた。
だが所詮は小さなぬいぐるみ1つである。
むしろ、壊れるくらい遊んでくれたならきっとあのアザラシも本望であろう。
(授業中にぬいぐるみいじってるのはどうかと思うが…)
こんな『ごめんなさいごめんなさい』した文章に加えて代わりの品まで寄越されてしまっては、こちらこそなんだか申し訳ない。
ぬいぐるみ1つにそんなに気を遣わないでおくれ。
私自身は怒ってもいないし悲しんでもいないんだから。
もし私ではなく新聞部員の誰かが激怒しているならそれは残念ながら私の知るところではないが・・・そんな事は万に一つもないだろうし。
ここにどれだけ書いたところでこのアルパカ君の送り主に届かないであろう事は承知の上であるが、書かないと気が済まない性分なのである。
このアルパカ君は私が大事に持っている事にする。
・・・そんなこんなで、私の部屋に釣り合わない可愛らしい小物がじわじわと増えていくのであった。
それじゃ。
|////| ( )ノ |////| ウィーン(自動ドア
卒業式という名目でおよそ半年ぶりに訪れた母校の部室で、『それ』に遭遇した。
いつからかは知らないが、あの場所で私を待っていたらしい。
そう・・・こいつ。
ご丁寧に包装されていて、しかもお手紙つきであった。
おいおいファンレターかよまいったなァ…とか思ってたら違った。
どうやら私に対するお詫びの品、であるらしい。
事の発端は、1年以上前に遡る。
勿論ここの記事にもしているハズ、去年の冬の雨の日に行った私の『修学旅行代理』にあたる鎌倉・江ノ島プチ旅行。
その時私が江ノ島水族館で買った白いアザラシの小さなぬいぐるみを、『私は確かにこの部に存在していたんだ』という証拠としての意味も込めて部室に置いた。偉そうに言えば寄贈した。
しかし、どうやらこのアザラシが今回の一件を呼び込んだらしい。
誰かが私の置いていったアザラシを壊してしまったらしく、このアルパカはその代わりの品らしい。
『代わり』と言うならば、アザラシの代わりにこのアルパカ君を部室に置いておこうかとも思ったのだが、どうやら置いておくと今度は万人から嫌われてる某教頭によって撤去される見込みらしいので持ち帰ってきた。
…卒業式に来た私を『もう部外者だから』と追い出そうとしやがった、あのクソ教頭に。
どうしてああいう物言いしかできねーんだ、あいつは。あーイラつく。
・・・話が逸れた。
手紙の文面から察するにこれは私の身内(即ち部員の誰か)、もしくはその身内と知り合い以上のレベルでの親交のある人間の綴ったものではないかと思う。
小さなぬいぐるみを1つ壊してしまっただけなのに、やけに律儀である。
まるで、私が行事で学校を訪れる度にアザラシが見当たらないのを不思議がっていたのを知っていたかのような…そんな文面。
それに極めつけは、私がこのアルパカ君を持ち歩いていても同期諸兄がほとんど反応していなかった事。
私の視界の外で何らかの動きがあって私の下に届いたような気がしてならない。
・・・あくまで、私の勝手な推測にすぎないのだが。
これ以上、推測の名を借りた妄想をするつもりはない。
匿名で届いている以上匿名として取り扱わなければならないと思うし、あんまり細かく推測しておいて外れてたら恥ずかしいし。
ただね…この小さなメモの送り主に伝えたいのは「こちらこそ申し訳ない」。
確かにあのアザラシには少しばかり『私があの場所に居た形跡』のような意味合いを持たせていた。
だが所詮は小さなぬいぐるみ1つである。
むしろ、壊れるくらい遊んでくれたならきっとあのアザラシも本望であろう。
(授業中にぬいぐるみいじってるのはどうかと思うが…)
こんな『ごめんなさいごめんなさい』した文章に加えて代わりの品まで寄越されてしまっては、こちらこそなんだか申し訳ない。
ぬいぐるみ1つにそんなに気を遣わないでおくれ。
私自身は怒ってもいないし悲しんでもいないんだから。
もし私ではなく新聞部員の誰かが激怒しているならそれは残念ながら私の知るところではないが・・・そんな事は万に一つもないだろうし。
ここにどれだけ書いたところでこのアルパカ君の送り主に届かないであろう事は承知の上であるが、書かないと気が済まない性分なのである。
このアルパカ君は私が大事に持っている事にする。
・・・そんなこんなで、私の部屋に釣り合わない可愛らしい小物がじわじわと増えていくのであった。
それじゃ。
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プロフィール
HN:
another
年齢:
33
性別:
男性
誕生日:
1992/03/21
職業:
社会人
趣味:
日本文化に触れること
自己紹介:
不登校時代に「エターナルカオス」というゲームが大好きだった、とある平成生まれ。
現在は、どうにかこうにか社会人。
【座右の銘】
明日は明日の風が吹く
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明日は明日の風が吹く
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