私は、帰ってきた

成績が、発表されました。
大丈夫だ、問題ない。
追試・再試の類には、縁がなかったようで。


ニヤニヤしてしまうくらい、イカした成績ですわ。
そりゃあまあ、言っちゃ失礼だけど元々の学校のレベルが…っていう部分が大きいのだけど。


必修科目なぞ、“いかにして単位を取らせるか”のテストだから。
簡単な穴埋め問題で教科書・プリント持込可…とか、どんだけナメられてるの？と怒りたくなるくらい。



それでも、ひねくれて屁理屈ばっかりこねてみても、なんだかんだ嬉しいんだけれども。
AA（秀）・A（優）の羅列…法悦に浸っております。
頑張っただけ、見返りがあった…。

GPAなる得点も、上々。無利息の奨学金とか、多分普通に借りられる。
倍率が高いらしい大学内TAの採用なんかも、この成績振りかざせば突破できそう。



周囲からは、化け物扱いされた。
『頭殴っていい？脳細胞壊していい？』
『こんな成績表みたことない』
『あり得ない』
『あんた人間？』
おいおい、人の成績勝手に覗き見てボロクソ言うのかい、少年少女たちよ。


…私は、更に上に行きたい。
そして在学中は、出来る限り大学内で自由に立ち回れるようにしたい。
それだけ。それだけの…ただの人間です。




でも、よくここまで来れたと思う。
3年前は引き篭もりの不登校、2年前は単位の取れない病み上がり落ちこぼれ高校生、去年は病んだ受験生だったのに。
真っ当に、上々の成績の取れる大学生になった。
これほど、嬉しい事があるだろうか。


明日…恩師たちに連絡しよう。