~明日は明日の風が吹く~…なんてね。
森見登美彦『四畳半神話大系』読破。
今年の春…丁度震災の少し後くらいだろうか、『夜は短し歩けよ乙女』という作品を読んでからというもの、すっかり森見氏の文章にハマッてしまった。
青春の情けない煩悩を、こうも立派な文章で書き出してくれるとは…という印象。
すがすがしくて、ばかばかしい。
あるいは、登場人物たちがことごとく不純でバカな行動をし続けるのも魅力の一つか。
「大学生ならこれくらいハメ外したいよなぁ」という、私の羨み。
呆れるくらいバカな事を、思い切りやってみたいなぁ。
他に喩えるなら、『もやしもん』の美里先輩とか川浜先輩みたいな感じ。
個人的には、『夜は短し…』よりも『四畳半神話大系』のほうが好み。
語り手は私の好きなたられば論を未練がましく存分に展開するし、展開するどころかこの小説は連続した時間軸ではなく横軸にある4つの世界を描いている。
おまけに、どんな横軸世界でも人間やその能力には限界があって、結局似通った結末に収束する…という“不可能性”を示唆している。
この不可能性の示唆、私の基本的な思考回路に組み込まれている「もし…」を一撃のもとに粉砕するのに十分な威力。
それでいて、不快でなく痛快であるから尚良い。
痛快であるのは、恐らく今に概ね満足しているからだと思う。
もしうつ病で引き篭もらずに健全な生活が出来ていたとしても、きっと今の私とその世界の私は大差なくて、どちらもまあ楽しくやっているとしたら。
もしかしたら、大怪我でもしてどのみち15~16歳の丸一年は屋内に押し込められるのかもしれない。
たとえば悪の秘密組織の陰謀による交通事故によって、全身を余すところ無く複雑骨折するとか。
そして、同じ病室で仲良くなった可憐な少女は不治の病によって心すらも縛られていて、常にどこか愁いを帯びた表情をしていて…彼女の心を解放すべく、心理学を志すようになるとか。
妄想?否、妄想ほど洗練されたものですらなく、今この場での完全な思いつきである。
だがしかし、どういう歩み方をしてもたとえば私がトップアスリートになる世界なんかには行き着かなくて、結局似通った横軸の世界に収束していくと考えると、それはそれで面白い。
ある地点の私が、今の私が進んでいる方向と真逆の方向に一歩踏み出したとして、それがどういう過程によって修正されていくのか…そんな事を想像してみるのも悪くない。
『今私が通っている大学以外の大学にはいかなる手段を用いても私は進学不可能だった』として不可能性を仮定すると、出逢うであろう人間もある程度絞られる訳で。
そうすると一つ一つの出逢いは、偶然よりも必然の色合いが強くなるような気がする。
偶然の邂逅と考えて一つ一つの縁を大切にするのもいいが、全てが必然であったと考えるのも私は大いにアリだと思う。
全ての出逢いには必ず何かしらの意味があって、そこから何か学ぶべきものがあって…とか、そんな具合に。
うーん、頭の中のぐちゃぐちゃとした思想をそのまま書き出したら、やはりぐちゃぐちゃだ。
現実に確認する事は恐らく決して出来ない、机上の空論。
今年の春…丁度震災の少し後くらいだろうか、『夜は短し歩けよ乙女』という作品を読んでからというもの、すっかり森見氏の文章にハマッてしまった。
青春の情けない煩悩を、こうも立派な文章で書き出してくれるとは…という印象。
すがすがしくて、ばかばかしい。
あるいは、登場人物たちがことごとく不純でバカな行動をし続けるのも魅力の一つか。
「大学生ならこれくらいハメ外したいよなぁ」という、私の羨み。
呆れるくらいバカな事を、思い切りやってみたいなぁ。
他に喩えるなら、『もやしもん』の美里先輩とか川浜先輩みたいな感じ。
個人的には、『夜は短し…』よりも『四畳半神話大系』のほうが好み。
語り手は私の好きなたられば論を未練がましく存分に展開するし、展開するどころかこの小説は連続した時間軸ではなく横軸にある4つの世界を描いている。
おまけに、どんな横軸世界でも人間やその能力には限界があって、結局似通った結末に収束する…という“不可能性”を示唆している。
この不可能性の示唆、私の基本的な思考回路に組み込まれている「もし…」を一撃のもとに粉砕するのに十分な威力。
それでいて、不快でなく痛快であるから尚良い。
痛快であるのは、恐らく今に概ね満足しているからだと思う。
もしうつ病で引き篭もらずに健全な生活が出来ていたとしても、きっと今の私とその世界の私は大差なくて、どちらもまあ楽しくやっているとしたら。
もしかしたら、大怪我でもしてどのみち15~16歳の丸一年は屋内に押し込められるのかもしれない。
たとえば悪の秘密組織の陰謀による交通事故によって、全身を余すところ無く複雑骨折するとか。
そして、同じ病室で仲良くなった可憐な少女は不治の病によって心すらも縛られていて、常にどこか愁いを帯びた表情をしていて…彼女の心を解放すべく、心理学を志すようになるとか。
妄想?否、妄想ほど洗練されたものですらなく、今この場での完全な思いつきである。
だがしかし、どういう歩み方をしてもたとえば私がトップアスリートになる世界なんかには行き着かなくて、結局似通った横軸の世界に収束していくと考えると、それはそれで面白い。
ある地点の私が、今の私が進んでいる方向と真逆の方向に一歩踏み出したとして、それがどういう過程によって修正されていくのか…そんな事を想像してみるのも悪くない。
『今私が通っている大学以外の大学にはいかなる手段を用いても私は進学不可能だった』として不可能性を仮定すると、出逢うであろう人間もある程度絞られる訳で。
そうすると一つ一つの出逢いは、偶然よりも必然の色合いが強くなるような気がする。
偶然の邂逅と考えて一つ一つの縁を大切にするのもいいが、全てが必然であったと考えるのも私は大いにアリだと思う。
全ての出逢いには必ず何かしらの意味があって、そこから何か学ぶべきものがあって…とか、そんな具合に。
うーん、頭の中のぐちゃぐちゃとした思想をそのまま書き出したら、やはりぐちゃぐちゃだ。
現実に確認する事は恐らく決して出来ない、机上の空論。
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プロフィール
HN:
another
年齢:
33
性別:
男性
誕生日:
1992/03/21
職業:
社会人
趣味:
日本文化に触れること
自己紹介:
不登校時代に「エターナルカオス」というゲームが大好きだった、とある平成生まれ。
現在は、どうにかこうにか社会人。
【座右の銘】
明日は明日の風が吹く
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明日は明日の風が吹く
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