昨日の夜、父の会社の同僚の訃報が飛び込んできた。
丁度、昨日の記事を書いていた頃。
その人は私生活まで犠牲にして仕事をしていて、それが原因でうつ病だったらしい。
そのうつ病が原因でアル中になって。
本当はアルコールなんて摂取しちゃいけないような強い薬も処方されていたそうで。
でも、「医者に呑んでもいいと言われた」と言って酒を止めなかったという。
それが原因で急性すい炎になって、帰らぬ人に。
もちろん医者が酒を認めていた訳ではないだろう。
しかし禁酒させて禁断症状を起こされても危険、そういう意味で「少しなら」的なニュアンスで呑んでもいいと言ったのだろう。
同僚の人はその言葉の意味を取り違えてしまったのではないかと思う。
そして恐らくは呑んでる事を医者には隠し通して・・・。
信じられないような話かもしれないけど、そんな事が平気で起こり得るのがうつ病。
うつ病患者は、何かに依存する傾向が強い。
不安で不安で、どうしようもなくて。
その感情は、私にもわかる。
依存するものは人それぞれで、煙草、酒、自傷行為、ゲーム・・・等々。
私の場合は「現実逃避」に頼ってネトゲ依存症だった。
それは私が未成年だったからであって、成人していたら私もアルコールに溺れていたのかもしれない。
アルコールもある種の「現実逃避」だから。
私と同じ頃にうつ病が発症したらしく父から話もよく聞いていたものだから、他人事とは思えない。
無論、会った事すらないのだが。
同じ「うつ病」でも、どうしてこうも違う結末を迎えてしまったのか。
私は社会復帰したが、彼は社会復帰云々どころか命すら落としてしまった。
何故か無性に・・・悔しい。
うつ病患者の命運は、周囲の人の対応に左右されやすい。
親族・友人・同僚はもちろんの事、精神科の医者やカウンセラーだって例外ではない。
普通の疾患以上に医者やカウンセラーとの相性が重要。
そんな意味では私は凄く恵まれた環境にいた。
一発で相性のいい医者とカウンセラーにめぐり合えたし、親だってうつ病についてかなり勉強してくれていたみたいだし。
それに比べて彼は・・・。
結婚すら捨てて働いていたため、母親が将来を心配しすぎてヒステリックになったりもしていたらしい。
話を聞く限りでは、医者との相性もあまりいいものではなかったようだ。
そんな状況下で、頼れるものは酒しかなかったのだろう。
たとえ、医者に止められていたとしても。
その人は父の中学時代の同期で、その関係で同じ会社に就職したらしい。
元は別な会社で働いていたが人間関係が上手くいかずに辞めてプーやってたところを、私の父が拾ったそうで。
でも、仕事は人一倍やっていたという。
私生活を捨てて結婚なんてそっちのけ、土日も返上して働いていた。
それが原因でうつ病になったのだろうが、そんな状況を作り上げてしまった俺が悪いんじゃないかって上司である父が嘆いていた。
中学の同期とあらば、個人的な感情もひとしおだろう。
「何かしてやれることはなかったのか」って、父は凄く悔やんでいた。
あふれ出てくる、やりきれない感情。
誰を恨む事もできない、運が悪かった。これしか言えない。
仕事の内容が無茶だったとしても、それは今の日本社会から見れば仕方のない事。
40を過ぎても結婚すらしていない息子を親が心配するのも無理はない。
たまたま様々なストレスの重なり合った環境に降り立ってしまった、その結果。
何か出来る事はなかったのか、私もやりきれない感情でいっぱいだ。
同じ苦しみを知る者として、何かしてやれなかったのか。
助言の一つや二つくらいできたのではないだろうか。
悔しい。とにかく、悔しい。
今私は、建前上の入部理由を本気で考えている。
うつ病の実態を、もっとわかってほしい。
こうやって苦しんで死んでいく人達が増えている事に、気づいてほしい。
一人でも多くの人に、この事実を伝えたい。
この人の死を、そうそう無駄にはしたくない。
最後に・・・彼のご冥福をお祈りします。
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現在は、どうにかこうにか社会人。
【座右の銘】
明日は明日の風が吹く