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~明日は明日の風が吹く~…なんてね。
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タイトルは映画のワンシーンより抜粋。
決して私が親父を殺す訳ではありません。

 

とりあえず携帯から19日付の記事は確保したので、日付は関係なくのんびり書かせてもらう。
眠気に、襲われない程度で。


本当に、忙しいハズなんだけどね。
こんな事してる暇はない、わかってた。
だけど…ね。
夏期講習の後、家に帰らずに映画館へ。
そんな暇があったら課題だの高認の勉強だのしたほうがいいってのは百も承知。
なんとなく、素直に家に帰りたくなかった。

家で昼過ぎまでグダグダして、講習行って、大体同じ時間に帰って。
大体同じように日々を、繰り返す。
何もこの後期の夏期講習だけの話じゃない。
夏休みに入ってから、ずっとそう。
毎日「勉強しなきゃ」と「ぐーたらしたい」っていう二つの気持ちが私の心の中で葛藤して。
そんな中で講習に行く日があったりとか、図書館に行く日があったりとか、そんなもん。
旅行中だって「読書感想文のために本読まなきゃ」とか、結局は勉強から逃げ切れてはいなかった。
まあ…本は好きだから別にいいんだけど。
過ごし方は違えども、私の心は毎日大体同じ事を思ってた。
大袈裟な書き方かもしれないけど、それがプログラムに組み込まれた事を延々と続ける機械みたいに思えて。
事細かに見れば全然違う毎日を過ごしてるんだろうけど、なんとなく代り映えのしないように感じる毎日が嫌だった。
だからちょっと、抜け出したかったのかもしれない。
課題とか勉強とか、あるいは「やらなきゃいけない」っていう感情とか、少しの時間でもいいから全部を捨てたかった。
だから一人で飛び出して、真っ暗な中で迫力のあるモノでも見れたらその間だけでも嫌な事を忘れていられるかな、なんて思って一人で映画を見に行く事にした。

…なんか書き出してみてから気づいたが、私は物事についてどうも難しい捉え方をしているらしい。
人情的に、理屈は抜きで…とか思ってたんだけどなァ。
無心に笑えるような機会が夏休みには少ないせいだろうか。
無駄な思念に歯止めがかからず、どこまでも突き進んでこうなる。
こういう事に脳細胞使うならもうちょっと勉強に使えばいいのに…。
あの…特に数学とかさ…うん、関数とか?


講習が終わったのが20時。
そこから、自転車でたらたらと20分くらい走った。
20時20分以降に上映されて、且つ面白そうな映画を探す。
私にしては珍しく、本当に行き当たりばったり。

ポニョ…いや私は流行りものとかあんまり好きじゃなくてだねェ…。
それに16の男が一人でポニョポニョっすか?
…シャレにならん。

「20:45上映 スカイ・クロラ」
これだ!
そういえば面白そうだったんだよなァ、スカイ・クロラ。
http://sky.crawlers.jp/index.html
「スカイ・クロラ」公式サイトはこちら。
見たいなーとか思ってたんだった、丁度いい。
終了時刻が…22:50。
終了時刻23時以降の映画は高校生以下お断りだってさ。
ひょー、あぶねー。
…って、学生証忘れた。駄目じゃん。
高校生出来ないじゃん。
映画行こうって思って家を出た訳じゃなかったから…しゃーないか。
どうせレイトショーだからいくらか安くなるだろう、と一般で購入。
1200円。まあ、妥当な線。

結構いいね、レイトショー。
なにより、人が少ない。
騒ぐちびっ子なんて絶対にいないし。
私が行った劇場は10人くらいしかいなかった。
1列全部一人で貸しきりー、みたいな感じ。
ゆったり、のびのび。


さて、ここから「スカイ・クロラ」について語る事になる。
長くなりそうだなァ。
ネタバレにならない程度に、短めにいこうか。

まず思ったのは、深い。
どこまでも、深い作品。
少なくともちびっ子には絶対に理解出来ないと思った。
「生きるとは何か」「死とは何か」をこれでもか、というくらい考えて自分なりに煮詰めてきた私だから深く考えすぎてしまうだけなのかもしれないが。

永遠に思春期の姿のまま、年もとらずに殺されない限りは死ぬ事もない少年少女達、「キルドレ」。
大人達が平和を実感するための「ショーとしての戦争」。
キルドレは、自分の過去すら知らぬまま戦闘機で空を舞う。
その戦争は決して嘘であってはならない。
実際に、誰かが殺されて散らなければ成立しない。
そうやって誰かが散っていく様を見る事で、大人達は平和を実感する。
そんな「戦争をして殺し合う事」を義務付けられた彼らの葛藤。

空中戦がこれまたカッコいい。
エースコンバットシリーズをやり込んできた私としては、そこにもかなり惹かれた。
風を切る音、機銃の轟音、穴の開いた翼、黒煙を吐きながら墜ちていく機体。
こういうのを「臨場感溢れる」とか言うんだろうか。
戦争は嫌いだけど、好きなんだよねこういうの。
戦争が大好きで大嫌いな男、another。
この意味は…わかるよね。
ノンフィクションの戦争ものだったりすると、そんなに目を輝かせて見たりはしないのよ。
つまりは、そういう事。

…逸れた。
キルドレ達を見ていて「生きるとは何か」「大人になるとは何か」「死ぬとは何か」をやはり考えずにはいられなかった。
永遠に続く若さを保ったままの命、しかしそれは最初から死んでいる事と何ら変わりないのではないか。
芽生えがあって、成長してやがて蕾をつけて、花を咲き誇らせて、やがて散り枯れゆく。
そんな栄えや衰えこそが「生きる」事なのではないか、そう感じた。
限りのある命だからこそ、美しいのかもしれない。

あるいは、永遠に生きる事を義務付けられ苦しむ彼らに、今日まで私を悩ませてきた代り映えのない毎日に似通ったものを感じた。
何故だろうか、自分でもよくわからないんだけど。
終盤の主人公のモノローグには、思わず心打たれた。
「いつも通る道でも 違うところを踏んで歩くことが出来る
 いつも通る道だからって、景色は同じじゃない」
まったく、その通りだなって。
勝手に自分で心を締め付けて生きてても、しょうがない。
同じように見える日々だって、少しでも違う何かを見つけてそれを感じながら生きていけたら。
いつも通る道を、少しゆっくり歩くだけで色々な発見があるのと同じように。
そんな事を、改めて気づかせてくれた。

思えば、春に桜の変化をぼけーっと見ながら通学していた私はこの事をわかっていたのかもしれない。
通学路くらいの距離をふらふらと歩いていれば、自ずと気づけていた事なんだろうか。
もしくは、学校でのたくさんの人々との出会いが日々の変化を感じさせてくれていたのかもしれない。
それが…家から出る機会が減っただけでこのザマだもんなァ。
簡単な落とし穴に落ちたというかなんと言うか…情けない。
…最近学校をやたら買い被るような文章が多いな。
でもね、一年間第一線を退いてた男にはそう感じられちまうのよ。
おめでたい男だな、って感じにでも思ってて。
でもやっぱり毎日登校するとなればダルいし、課題もめんどいんだけど。

後は、アレだね。
キルドレ達の繊細で、且つ深い人間関係も面白かった。
友情・恋愛・嫉妬…。

あー…スイトの部屋のオルゴールの音色がこれまた意味深で…。
「キル マイ ファーザー」のとこはもうどうしようもなくカッコよくて…。
ラストも変哲が無いようで実は密かに変化を匂わせてたりとか…。


駄目…表しきれない。
言葉に出来ないってこういう事か。実感。
もうとにかくね、色々詰まってるの。
もう1回見たらまた違う見方が出てきそうなくらいに。
いや、絶対出てくる気がする。
DVD出たら買おうかな…それとも時間とお金作ってもう1回見に行こうかな…。
出来れば後者にしたいところだが…そこまで余裕はないだろうな。
DVD買おっと。
これ、いいよ。傑作。
ポニョのお陰で若干影が薄くなってるけど、凄く面白い。
機会があったら、是非見てみてほしい。

因みに、原作にも手を伸ばしてみようと思った。
やっぱり原作は原作で全然別物みたいだけど、読みたい。

 

あー長くなった。
ブログのメンテナンス時刻に突入しちまった、投稿できん。
明日朝起きたら、投稿する事にしよう。
コピペしてメモ帳に貼り付けて…おk。
それでは。
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1992/03/21
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日本文化に触れること
自己紹介:
不登校時代に「エターナルカオス」というゲームが大好きだった、とある平成生まれ。
現在は、どうにかこうにか社会人。

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