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~明日は明日の風が吹く~…なんてね。
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こいつ。




…嘘です。ありえない。
だけど、最近毎日カバンに入れてる1冊。
別に通学電車の中で読んだりする訳じゃないし、開かない日のほうがむしろ多いくらいだけど。

授業ではしばしばこいつの単語テストがあるらしいのだが、それすら実質放棄してしまった。
しかも、英語は数学と肩を並べる私の苦手教科。
それでも、毎日持ち歩いてる。




2学期の中間考査の時だったろうか、英語のテストの感想欄に「体調を崩して中々授業に出れないのでまるでわからない」のような事を書いた事があった。
これは、私の体調をなかなかわかってくれずに予習を強いたり授業中に明らかに意図して私へ集中砲火してくる担当の英語教師への、私なりの精一杯のアンチだった。(実際はもっと嫌味な書き方した気がするし)
あのわからず屋の先生が「出席したくても出席できない」を強調した文章にどう返してくるか、楽しみだったものだ。

しかし返ってきた返答は、思ったよりも素っ気ないものだった。
「ターゲット(画像の本)の単語を覚えよう」
意味がわからなかった。
教科書に追いつけないなら、せめてこれだけでもやって少しでも点を稼げということだろうか。
当時の私にはその程度にしか考えられず、この本はアンチの意思に基づき私の物置と化した勉強机の奥底に放り込まれたのだった。



だがこの惨めなアンチの意思は、年の明けた1月の頭に脆くもぶち壊される事になる。
始業式前日、完成した新聞を職員室で配っていた時の事。
「一応この学校の学生なんだから」と、他の成績不振者と共に組み込まれていた2学期末の英語の補習を無断欠席してしまった事を、たまたまその先生が職員室にいたのでいい機会だと思い謝った。
善意の塊に思えるこの補習すらも私には嫌味としか受け取れなかったのだが、一応無断欠席はマズかったと感じて謝った。

事情が事情だ、「どんな罵声が返って来ようとも」と身構えて頭を下げたのだが、これに対する返答も再び予想を大きく裏切られる。
全てが、私の思い違いだった。
勘違い、過剰反応。
補習の事なんか笑って許してくれた。
それだけじゃなく授業の出席率なんてそっちのけで、私の身を案じてくれているくらいだった。

それからは、私の学校の英語の授業に対する究極にボケた視界に補正がかかったようだった。
確かに最初は理解のない先生だった、だけどそんな事は本当に最初だけの話で。
2学期…いや、1学期の終わりには、もうそんなものなかったじゃないか。
集中砲火に思えた授業だって、よく考えてみれば出席番号順に指されていたものがまたま出席できた授業に偶然ぶち当たっただけ。
補習だって、本当に本当に善意の塊じゃないか。
単位が落ちて、どこまでも落ちぶれた私に他の教科の補習なんてものはなかった。
成績不振なら補習に組み込まれるのは当然の話なのだが、2学期末には「成績が落ちすぎて」もうどの教科も拾ってくれなかった。
だけどそんな中で、この先生だけが唯一そんな落ちぶれた私を拾おうとしてくれてたんじゃないか。
救いの手を、差し伸べてくれてたんじゃないか。

思い返してみれば、この善意に気づくチャンスはいくらでもあったハズ。
担任に面談の時に一度、「英語だけは事情をわかってくれなくて辛い」と漏らした事があった。
だけどその先生、よく考えてみればうちの担任と仲いいじゃないか。
よく一緒にいるのを見かけるじゃないか。
そんな人に、担任が私からの苦情を伝えないハズがない。
私を嫌うどころか、担任と同じく他の先生以上に良き理解者になろうとしてくれてたんじゃないか…。


そして2学期中間の英語の答案を思い返して、ようやく私はその真意に気づく。
テストの点数云々なんて、もうこの先生にとってはどうでもよかったんだ。
「時間がないなら教科書は切り捨てても構わない。でも将来的に役立つこの本の単語は覚えておくといいよ」そんな、テスト答案に教師が書いていいのか疑問に思えるような事を書いてくれていた。
どうしてこんなにいい人をずっと目の敵にしていたのだろう。そんな自分が軽く憎い。


本当は授業に出て感謝の意を示したい、精一杯やってるって伝えたい。
だけど…体はついてきてはくれなくて。
毎日、下校時刻近くなってから登校してる私に「出席」は程遠い。
小学校から換算したって学校生活やってきて今までで、こんなに「授業に出たい」なんて思えた事があっただろうか。
いや、なかった。断言できる。
授業の内容なんてどうでもよくて、ただ授業に出たい…こんな感情、今までなかった。
それなのに、いつでも授業に出れる環境はあるのに、出れない。
悔しい。どうしようもないくらいに、悔しい。
今だって、自分でも情けないくらいに悔し涙流してる。
夜中に男が一人、ボロボロと。
この感情、この文章で伝わるだろうか。

だから、この本は今の私なりの精一杯の意思表明。
たとえ、先生には届かなくても。
俺は、他人の為に、恩師の為に努力する。
これからどこでどんな好成績を叩き出そうが、どんなにいい大学に入ろうが、どんなに自分の理想に近い人生を歩めようが、それは私の意思表明の為のツールに過ぎない。
「努力して精一杯やって、夢叶えたよ」っていう姿を見せられる事が、一番の恩返しだと思うから。
自分の為に花開いたりなんかしない。
今までそうやって心配したり、応援してくれた人達に見せる為に、咲き誇ってみせる。
皮肉にも私の苦手な数学と英語だが、丁度いいだろう。
最低ラインからどこまで昇れるか、見物だ。

きっとこんな大それた意思を掲げても、明日にはまた「英単語ダルい」とか言ってるだろう。
勉強を嫌がるスタンスは、絶対に変わらないだろう。
だけど、根本にこの意思が眠る事もまた変わらない。




あぁ…涙腺崩壊がやっと収まってきた。
東進で結局英単語800個こなしてきた。
初歩的な単語とは言え、実質中3の終わりからまともに勉強してない私はやっぱり穴だらけだった。
この穴を埋めるところから始まりそうだ。
まあ800個なんてやってたから、更新がこんな時間になっちゃったんだけど。




感情に任せて書き殴ってたら、やっぱり長くなったな。
なんか前にも「悔しい」系統の感情で長文を書き殴った事があったような。(その時はここじゃなくて駄文だったけど)
ザブングルじゃないんだから。まったく。

今日はこれで。
また明日。
|////| (  )ノ |////| ウィーン(自動ドア

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ラピたんの申請ヨロです
ラピたんから加入の申し込みがありました
お暇なときに承認お願いします^^
じんくん 2009/01/15(Thu) 編集
Re:ラピたんの申請ヨロです
>ラピたんから加入の申し込みがありました
>お暇なときに承認お願いします^^

書くの忘れてた。
承認、完了。
2009/01/23    another
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1992/03/21
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社会人
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日本文化に触れること
自己紹介:
不登校時代に「エターナルカオス」というゲームが大好きだった、とある平成生まれ。
現在は、どうにかこうにか社会人。

【座右の銘】
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